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松永健志

ご無沙汰しておりました。

 

しばらく更新していない間に、杉からディスられておりました。なんだよう、人聞きがわるいなあ。

 

気を取り直して。

 

わたしがずうっと会いたかった、画家の松永健志氏。

何を隠そうhopeのHPの絵を描いてくれた人物です。

 

とても魅力的な絵を描く人で、気になって熊本の長崎書店で開催された「200円の2000点の小品たち」に足を運びました。スペース一面に、色鉛筆で描かれた色とりどりの作品たちが展示されていて、原画でありながら誰でも気軽に購入出来る1枚200円という価格設定で売られていたことに度肝を抜かれました。

 

そしてこの度、杉のセッティングのお陰で(記事を書けという圧力を添えて)念願の対面が実現しました。ちなみに初対面にも関わらず、松永氏の自宅へ。

 

綺麗な金髪に、モジャモジャのお髭。穏やかで笑顔がチャーミング。なんだか寝起きで枕元に居たら一瞬「、、、神様?」と勘違いしてしまいそう。

 

そんなフワッとした初対面の印象のまま、早速お話を伺いました。

 

元々ご両親が芸術関係のお仕事をされていたこともあり、幼少期からよく絵を描いていたとのこと。小学校時代の写生大会で見事に才能を開花したそう。

 

高校卒業後は、東京の文化服装学院へ入学。しかし、「デッサンは楽しいけど、布は好きではない」と早々に悟り、僅か3か月で退学。

 

退学した後は、東京の路上で絵の販売をしていたそうで、路上で絵を販売するなんて、なかなか勇気があるなあと思いましたが、聞いたところ、高校生の頃から自分で描いた絵を路上で売っていたそうで「ストリートは僕の原点ですね」と、はにかみながら語っていました。ちなみに、当時から子供に絵を10円で売ったりしていたそうで、のちにそれが自身の個展「200円の2000点の小品たち」に繋がっていくとは、とても運命的なお話ですね。

 

絵への情熱が日に日に強くなっていくのとは裏腹に、不運にもリーマンショックが訪れ、ぱたりと絵が売れなくなるという事態が訪れます。お財布の中に百何十円しかなくなり、なんと当時の体重は今よりも25キロも痩せていたそう。(「今」はご想像にお任せします。)この時期がターニングポイントとなり、自分の絵と真剣に向き合うことに。デザイン学校にも通い、今まで自分が描いてきた「好きな絵」ではなく、「売れる絵」を描く訓練を重ねていきました。

 

ここには敢えて書きませんが、あらゆる壮絶な経験をしてきた松永氏。印象的だったのは、自分の人生においてどん底だった時の話をヘラヘラ(失礼)しながら話していたことです。下手したら「ううっ、本当に苦労したんですねえ。(涙)」と、ドスーンと暗くなってしまいがちなエピソードを、超オープンマインドに話し「もう笑うしかないでしょ(笑)」と底抜けの明るさ。

 

こ、この人。。つ、強えええええ。。かなり強めの心臓を持っている。いや、人間の深みというものを垣間見た瞬間でした。

 

松永氏の絵は優しくて可愛い。そして強い余韻を残す。日常生活の中から切り取られたようなシーンやアイテムは、見る人の心にずっと入り込んで来て、どこか懐かしかったり愛おしく感じる。過去の記憶や想像力さえもかき立てられる気がするのです。

 

(幾多の試練を耐え抜いたのちに生まれたのが、今の松永健志氏の絵のタッチだと思うと、更にぐっと来る。)

 

そんな松永氏の普段の生活はと聞くと、朝起きてから夜中までひたすら絵を描き続けているそう。何故そんなに描くんですか?と問うと「う〜ん、絵がうまくなりたいから」と、少年のような笑顔で答えてくれました。

 

この日はというと、真っ昼間から乾杯とともにスタートし、お酒のつまみになる話題が盛りだくさんの、大変愉快な取材でした。

 

松永氏が「僕には天使にしか見えない」と語る、奥さんの裕子さんとの空気感がまた最高に心地良く、有意義な時間を過ごさせてもらいました。そんなこんなで時間はあっとゆう間に過ぎ、新幹線の時間が来てしまったので、後ろ髪をひかれながらもフワフワとした気分と足取りで福岡へ帰りました。

 

松永氏には、近いうちにぜひ福岡で個展を開いてもらいたいものです。

ありがとうございました。